イオシフ・バレイキス
ソ連の政治家。
第十二回 極東地方党会議 報告演説
編集- 若し我々が極東地方の国境拡充に精進せなかつたならば極東地方に於ける社会主義の経済的及文化的勝利は全部帝国主義者の掠奪と破壊の直接脅威を受けて居つたであらう。
- 極東地方の諸建設は成功を収め居れども農業に至つては若干その趣を異にし明かに後退を示してゐる。農業の振はざる原因は農業に対する党の指導が不正当であり、農務機関の活動が薄弱であつたからである。
- 一九三一年以来満州をして支那の侵略及対「ソ」戦争準備の足場とせんとする凡ゆる工作が行はれてゐる。以上に依つて見るも良心ある人間には「ソウェート」の極東国境拡充政策が全く当を得たものであることが明かとなる。
- 我々は経済及文化戦線に於て優秀な党及「ソウェート」の実践家=労務員、或は軍勢関係職員を有してゐる。此等の人土は「レーニンー」「スターリン」党に忠実な人土であるが惜い哉「ボリシェウィキー」的政治教養が足りないのである。我党政治職員は自身余り「マルクシズム」・「レーニニズム」を理解して居らぬばかりか往々にして自己の教養を高むる為に勉強すると言ふことに対し無頓着である。