「新井白石」の版間の差分

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*彼国の人我国に来り法ひろめ候事は我国をうばひとり候謀の由相聞え候事は、其教の本意並其地をかんがへ候に謀略の一事はゆめ/\あるまじき事と存ぜられ候...かれ身をすていのちをかへりみず六十余歳の老母並老たる姉と兄にいきながらわかれて万里の外に六年がうち艱阻艱難をへてこゝに来れる事、其志のごときは尤もあはれむべし、君のため師のため一旦に命をすつる事は有べし、六年の月日万里の波濤をしのぎしは難きに似たり、かれと覿面する事已に二度、其人其志の堅きありさまをみるに、かれがために心を動かさゞる事あたはず...其ひとがらつねならず覚え、心にわすれがたくおもひ侍る
*:『[[西洋紀聞]]新井勘解由建言』より
*..此(入札)事公議に出るに似たれど、実にはしかあらず。近き比ほいより、商人たてものと名づけて、その事の大小にしたがひて、或は百金、或は千金をまず奉行にいれて、「此事某に仰付《おおせつけ》られむには、公より其価を下し賜らむ時に、またいくばくか金を進らすべし」といふ。これをば礼物《れいもの》といふなり。...入札の事あるごとに、その奉行する人、千金を致さずといふものなし。よのつねの人のなさむに、百金を用ふるにも及まじき事の、公の御事には、万金を費さるゝに至らざれば、その事ならず。前代に国財の竭尽《つきつき》給ひし事は、もととしてこれによれり。
*:『[[折たく柴の記]]』より
 
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