「伊勢物語」の版間の差分

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第七段
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『[[w:伊勢物語|伊勢物語]]』よりの引用
 
;第七段 かへる浪
*むかし、おとこありけり。京にありわびて、あづまにいきけるに、伊勢、[[尾張|おはり]]のあはひの[[海]]づらを行くに、[[浪]]のいと白く立つを見て、
*:いとゞしく過ぎゆく方の[[恋]]しきにうら[[山]](やま)しくもかへる浪かな
*となむよめりける。
 
;第九段 東下り
*むかし、おとこありけり。そのおとこ、身をえうなき物に思なして、[[京]]にはあらじ、あづまの方に住むべき國求めにとて行きけり。もとより友とする人ひとりふたりしていきけり。道知れる人もなくて、まどひいきけり。三河の國、八橋といふ所にいたりぬ。そこを八橋といひけるは、水ゆく河の蜘蛛手なれば、橋を八つわたせるによりてなむ、八橋といひける。…… その澤にかきつばたいとおもしろく咲きたり。それを見て、ある人のいはく、「かきつばたといふ五文字を句の上にすへて、旅の心をよめ」といひければ、よめる。
*:唐衣きつゝなれにしつましあればはるばるきぬる[[旅]]をしぞ思
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*風吹けば沖つ白波たつた山夜半にや君がひとり越ゆらむ
 
 
;つひにゆく道