「斎藤茂吉」の版間の差分

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=== 『赤光』 ===
====「死にたまふ母」====
*寄り添へる吾を目守りて言ひたまふ何かいひたまふわれは子なれば
*かんぞうの小さき萌をみてをれば胸のあたりがうれしくなりぬ
*はるばると藥をもちて來しわれを目守りたまへりわれは子なれば
*死に近き[[]]に添寢(そひね)のしんしんと遠田(とほた)[[|かはづ]]天に聞ゆる
*我が母よ死にたまひゆく我が母よ我を生まし乳足(ちた)らひし母よ
*のど赤き[[燕|玄鳥]](つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にゐて足乳[[]]は死にたまふなり
*わが母を焼かねばならぬ火を持てり天つ空には見るものもなし
*山ゆゑに笹竹の子を食ひにけりははそはの母よははそはの母よ
 
=== 他の歌集 ===