「宇津ノ谷峠」の版間の差分
静岡県静岡市駿河区宇津ノ谷と藤枝市岡部町岡部坂下の境にある峠
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宇津ノ谷峠 |
(相違点なし)
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2010年3月7日 (日) 06:08時点における版
引用
- 行きゆきて駿河の国にいたりぬ。宇津の山にいたりて、わが入らむとする道は、いと暗う細きに、つたかへでは茂り、物心ぼそく、すずろなるめを見ることと思ふに、修行者〔すぎゃうじゃ〕あひたり。「かかる道はいかでかいまする」といふを見れば、見し人なりけり。京に、その人の御もとにとて、文書きてつく。
- 駿河なる宇津の山べのうつゝにも夢にも人にあはぬなりけり --『伊勢物語』
- 宇津の山越ゆる程にしも、阿闍梨の見知りたる山伏行きあひたり。「夢にも人を」など、昔をわざとまねびたらん心地して、いと珍〔めづら〕かに、をかしくも哀〔あはれ〕にもやさしくも覚ゆ。急ぐ道なりと言へば、文もあまたはえ書かず。たゞやむごとなき所一つにぞ、音信〔おとづ〕れ聞ゆる。
- 我が心うつゝともなし宇津の山夢にも遠き都恋ふとて
- 蔦楓時雨れぬ隙も宇津の山涙に袖の色ぞ焦がるゝ --『十六夜日記』