「立春」の版間の差分
二十四節気のひとつ、暦の上での春の始まりの日
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2012年2月6日 (月) 07:54時点における版
立春についての引用。
引用
立春と霞
- ひさかたの 天の香具山 この夕 霞たなびく 春立つらしも --柿本人麻呂
- 久方之 天芳山 此夕 霞霏 春立下
- 『万葉集』巻十、1812
- 春立つと いふばかりにや み吉野の 山も霞みて けさはみゆらむ --壬生忠岑
- 『拾遺和歌集』
- 逢坂(あふさか)の 関をや春も こえつらむ 音羽の山の けさは霞める --橘俊綱
- 『後拾遺和歌集』
- 春のくる あしたの原を見わたせば 霞もけふぞ 立ちはじめける --源俊頼
- 『千載和歌集』
- み吉野は 山も霞みて 白雪の ふりにし里に 春は来にけり --藤原良経
- 『新古今和歌集』
- けさはまだ 霞まぬ山も きのふより 遠きばかりを 春の色かな --心敬
- を筑波(つくば)も とほつ葦穂(あしほ)も 霞むなり 嶺(ね)越し山こし 春や来ぬらむ --賀茂真淵
- 春立つと 峰の松原 霞むより 垣根の水を 流れそめけり --熊谷直好
年内立春
東風解凍
- 孟春の月[…]東風凍りを解く --『礼記』月令
- 孟春之月[…]東風解凍
- 袖ひちて むすびし水の こほれるを 春立つけふの 風やとくらむ --紀貫之
- 『古今和歌集』春上、2
- 池の凍りの東頭は風度(わた)って解く
窓の梅の北面は雪封じて寒し --藤原篤持- 池凍東頭風度解
窗梅北面雪封寒 - 『和漢朗詠集』
- 池凍東頭風度解
- うちなびき 春は来にけり 山川の 岩間の氷 けふやとくらむ --藤原顕季
- 『金葉和歌集』
- こほりゐし 志賀の辛崎 うちとけて さざ波寄する 春風ぞ吹く --大江匡房
- 『詞華和歌集』
- 春はきぬ
春はきぬ
霞よ雲よ動(ゆる)ぎいで
氷れる空をあたゝめよ
花の香おくる春風よ
眠れる山を吹きさませ --島崎藤村「春の歌」- 『若菜集』