「霞」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
ページの作成:「w:霞に関する引用。中古以降はの季題。 ==引用== *吾邦(わがくに)ににてかすみと云ふものは、漢土(もろこし)...」
(相違点なし)

2012年2月8日 (水) 04:34時点における版

に関する引用。中古以降はの季題。

引用

  • 吾邦(わがくに)ににてかすみと云ふものは、漢土(もろこし)に云ふ靄(あい)の字に当たれり --『栞草』(曲亭馬琴編・藍亭青藍補)
  • 山たかみ 都の春を 見わたせば ただひとむらの 霞なりけり --大江正言
    『後拾遺和歌集』

早春の霞

  • 春立つと いふばかりにや み吉野の 山もかすみて けさは見ゆらん --壬生忠岑
    『拾遺和歌集』
  • きのふかも あられ降りしは 信楽の 外山の霞 春めきにけり --藤原惟成
    『詞華和歌集』
  • ほのぼのと 春こそ空に きにけらし 天の香具山 霞たなびく --後鳥羽天皇
    『新古今和歌集』

浅緑と霞

  • あさみどり 野べの霞は つつめども こぼれてにほふ 花桜かな --よみ人しらず
    『拾遺和歌集』
  • あさみどり 花もひとつに 霞みつつ おぼろに見ゆる 春の夜の月 --菅原孝標女『更級日記』
  • あはれなり わが身のはてや あさみどり つひには野べの 霞と思へば --伝小野小町
    『新古今和歌集』

霞の衣

  • 春のきる 霞の衣 ぬきをうすみ 山風にこそ 乱るべらなれ --在原行平
    『古今和歌集』
  • 佐保姫の 霞の衣 冬かけて 雪げのそらに 春は来にけり --藤原為氏
    『新後撰和歌集』
  • 行く春の 霞の袖を 引き留めて しぼるばかりや 恨みかけまし --藤原俊成
    『新勅撰和歌集』
  • 或は天(あま)つ御空(みそら)の緑の衣
    又は春たつ霞の衣
    色香も妙(たへ)なり少女(をとめ)の裳裾(もすそ) --世阿弥「羽衣」