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*[[夏]]の風[[山]]よりきたり三百の牧の[[馬|若馬]]耳ふかりけり --[[与謝野晶子]]
===春風===
*[[朧月|霞める月]]の影心にくきを、雨のなごりの風すこし吹きて、[[梅|花の香]]なつかしきに、殿のあたりいひ知らず匂ひみちて、人の御心地いと艶なり。--[[紫式部]]『源氏物語』梅枝
*孟春の月、東風凍りを解く。
*春風に力くらぶる[[雲雀]]かな --[[直江木導|木導]]
*:孟春之月東風解凍 --『礼記』月令篇
*春風や堤長うして家遠し --[[与謝蕪村|蕪村]]「春風馬堤曲」
*春風先づ発<sup>〔ひら〕</sup>く 苑中の梅<br />桜杏桃梨 次第に開く
*春風や[[蝶]]のうかるゝ長廊下 --[[土屋林紅|林紅]]
*:春風先發苑中梅<br />櫻杏桃梨次第開 --[[白居易]]「春風」
*春風や女も越る[[箱根山]] --[[小林一茶|一茶]]
*東風吹かばにほひおこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな --[[菅原道真]]『拾遺和歌集』雑春
*霞める月の影心にくきを、雨のなごりの風すこし吹きて、花の香なつかしきに、殿のあたりいひ知らず匂ひみちて、人の御心地いと艶なり。--[[紫式部]]『源氏物語』梅枝
*花の香を風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべにはやる --[[紀友則]]『古今和歌集』
*谷河のうち出づる波も声たてつうぐひすさそへ春の山風 --[[藤原家隆]]『新古今和歌集』
*春風や堤長うして家遠し --[[与謝蕪村]]「春風馬堤曲」
*春風の吹いて居るなり飴細工 --[[河東碧梧桐]]
====立春の風====
*孟春の月、東風凍りを解く --『礼記』月令篇
*:孟春之月東風解凍 --『礼記』月令篇
*池の凍(こおり)東頭は風度(わた)りて解く --[[菅原篤茂]]「[[立春]]日書懐呈芸閣諸文友」
*:池凍東頭風度解
*:『和漢朗詠集』
*今日(こんにち)知らず誰(たれ)か計会せん<br />春風春水一時に来(きた)らんとす --[[白居易]]「府西池」
*:今日不知誰計會<br />春風春水一時來
*:『和漢朗詠集』
*袖ひぢてむすびしみづのこほれるをはるたつけふの風やとくらん --[[紀貫之]]
*:『古今和歌集』『和漢朗詠集』
====早春の風====
*先(ま)づ和風(かふう)をして消息を報ぜしめ<br/>続いて啼鳥(ていちょう)をして来由を説かしむ --[[白居易]]「春生」
*:先遣和風報消息<br/>続教啼鳥説来由
*:『和漢朗詠集』
*谷河のうち出づる波も声たてつ[[鶯|うぐひす]]さそへ春の山風 --[[藤原家隆]]『新古今和歌集』
====春風と梅====
*春風先づ発<sup>〔ひら〕</sup>く 苑中の[[<br]] />桜杏桃梨 次第に開く--[[白居易]]「春風」
*:春風先發苑中梅
*東風吹かばにほひおこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな --[[菅原道真]]『拾遺和歌集』雑春
*:『拾遺和歌集』雑春
*花の香を風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべにはやる --[[紀友則]]『古今和歌集』
*:『古今和歌集』
 
== 諺 ==