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[[w:額田王|'''額田王''']](ぬかだのおおきみ
▲ぬかだのおおきみ。[[w:斉明天皇|斉明]]朝から[[持統天皇|持統朝]]の、代表的な万葉歌人。大海人皇子(のちの[[天武天皇]])の妃。[[十市皇女]]の母。のちに[[天智天皇]]と関係したといわれる。
*秋の野のみ草刈り葺き宿れりし宇治の宮処の仮廬し思ほゆ --『万葉集』巻一(7)
*熟田津に [[船]]乗りせむと [[月]]待てば [[海|潮]]もかなひぬ 今は漕ぎ出でな▼
*:熱田津爾 船乘世武登 月待者 潮毛可奈比沼 今者許藝乞菜 -- 『萬葉集』巻の一・8▼
*::熟田津は現在の道後温泉。当時は海港であった。▼
*あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る▼
*:茜草指 武良前野逝 標野行 野守者不見哉 君之袖布流 -- 『萬葉集』巻の一・20▼
*三輪山をしかも隠すか雲だにも心あらなも隠さふべしや --『万葉集』巻一(18)
*君待つと わが[[恋|恋ひ]]をれば わが屋戸の すだれ動かし [[秋]]の風吹く▼
*:*天智六年(667)近江大津宮遷都に際し、飛鳥京を去る折の歌。
*:君待登 吾戀居者 我屋戸之 簾動之 秋風吹 -- 『萬葉集』巻の四・488▼
*:*天智七年(668)五月五日、天智天皇の蒲生野行幸における歌。雑歌に分類され、池田彌三郎『萬葉百歌』ほか研究は宴席での座興の歌とする。
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