「若山牧水」の版間の差分
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=== 『海の声』(1908年) ===
*白鳥は哀しからずや[[空]]の[[青]][[海|うみ]]のあをにも染まらずただよふ
*幾山河(いくやまかは)こえさりゆかば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく
*日向の国都井の岬の青潮に入りゆく端に独り海見る
=== 『路上』(1911年) ===
*海(うな)底に眼のなき魚の棲むといふ眼の無き魚の恋しかりけり
*しら玉の歯にしみとほる秋の夜の[[酒]]はしづかに飲むべかりけり
===『みなかみ』(1913年)===
▲=== 出典の明らかでないもの ===
*[[故郷|ふるさと]]の尾鈴の山のかなしさよ秋もかすみのたなびきて居り
*かたはらに[[秋]]ぐさの花あたるらくほろびしものはなつかしきかな▼
===『白梅集』(1917年)===
*それほどにうまきかとひとの問ひたらば何と答へむこの酒の味
===『山桜の歌』(1923年)===
*うすべにに葉はいちはやく萌えいでて咲かむとすなり山桜花
=== 出典の明らかでないもの ===
▲*かたはらに[[秋]]ぐさの花あたるらくほろびしものはなつかしきかな
*なびき寄る[[雲]]のすがたのやはらかきけふ[[富士]]が嶺の夕まぐれかな
*ゆふぐれの雪降るまへのあたたかさ街のはづれの群衆(ぐんじゅ)の往来
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