「太宰治」の版間の差分

 
*爵位があるから、[[貴族]]だというわけにはいかないんだぜ。爵位が無くても、天爵というものを持っている立派な貴族のひともあるし、おれたちのように爵位だけは持っていても、貴族どころか、賤民にちかいのもいる。--『斜陽』
 
*僕が早熟を装って見せたら、人々は僕を、早熟だと噂した。僕が、なまけものの振りをして見せたら、人々は僕を、なまけものだと噂した。僕が小説を書けない振りをしたら、人々は僕を、書けないのだと噂した。僕が嘘つきの振りをしたら、人々は僕を、嘘つきだと噂した。僕が金持の振りをしたら、人々は僕を、金持だと噂した。僕が冷淡を装って見せたら、人々は僕を、冷淡なやつだと噂した。けれども僕が本当に苦しくて、思わず呻いた時、人々は僕を、苦しい振りを装っていると噂した。どうも、くいちがう。--『斜陽』
 
*何もしないさきから、僕は駄目だときめてしまうのは、それあ怠惰だ。 -- 『みみずく通信』
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