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[[ファイル:Wang Wei.jpg|thumb|right|王維]]
'''王維'''('''おう い'''、701年(大足元年) - 761年(上元二年)は中国、盛唐の詩人画人。[[孟浩然]]と併せ、'''王孟'''と称される。また、'''詩仏'''とも呼ばれる。
==[[w:王維|王維]] 大足元年(701年) - 上元二年(761年)==
盛唐の詩人・画人。[[孟浩然]]と併せ、王孟と称される。また、詩仏とも呼ばれる。
 
=== 相思引用 ===
*紅豆は南の国に生え、春がくれば幾つかの枝に実を付ける。君よ、たくさん摘みたまえ。'''これは恋の実、恋心をなにより誘うものだから。'''--恋ごころ
紅豆生南國 春來發幾枝
*:紅豆生南國 紅豆南国に生じ<br>春來發幾枝 春来たらば幾枝か発す<br>願君多采擷 願わくば君多く采擷せよ<br>'''此物最相思''' '''此の物最も相思わしむ'''-- 相思
 
*深く積もった海は極むべきもなく<br>どうやって青い海原の向こうの東の国を知ることができようか<br>世界中でどこが一番遠いだろう、それはあなたが帰る日本の国だ<br>遥かな距離も風に乗るようにゆくのだろう<br>その国へ向かうにはひたすら上る太陽をみるように東に向かい<br>帰国の船は帆をただ風に任す<br>世界の果て、山を背負った大海亀の身は天に映えて黒く<br>魚の眼は波を射て紅い<br>あなたの故郷の樹、日が出る場所に生える扶桑の樹のさらに向こうに<br>君は島へひとり帰っていく<br>こたび別れればまさに異郷に離れ離れになってしまう<br>どうやって君に便りをしたらいいのだろう -- 祕書晁監の日本国帰国を見送って
願君多采擷 此物最相思
*:積水不可極 積水極はむ可からず
*:積水極はむ可からず  安知滄海東 安んぞ滄海の東を知らん
*:九州何處遠 九州何處か遠き
*:九州何處か遠き    萬里若乘空 萬里空に乘ずるが若し
*:向國惟看日 國に向ふは惟だ日を{{ruby|看|み}}
*:歸帆但信風 歸帆但だ風に{{ruby|信|まか}}す
*:鰲身映天黒 鰲身天に映じて黒く
*:鰲身天に映じて黒く  魚眼射波紅 魚眼波に射て紅なり
*:郷樹扶桑外 郷樹扶桑の外
*:主人孤島中 主人孤島の中
*:離別方異域 別離方に異域なれば
*:音信若爲通 音信若爲ぞ通ぜん  -- 送祕書晁監還日本  祕書晁監の日本國に還るを送る
::**在唐の[[阿倍仲麻呂]](中国名・晁衡)が日本に帰郷するに際し別れに送ったもの
 
*渭城の朝の雨が道の埃を落ち着かせ<br>旅館の柳も青々と生き返ったようだ<br>さあ君、もう一杯やりたまえ<br>西方の陽関を出てしまえばもう酒を交わす友もいないだろう --元家の二男が安西都護府に使者に出るのを見送って
=== 送祕書晁監還日本 ===
*:渭城朝雨裛輕塵 渭城の朝雨輕塵を裛し 
積水不可極 安知滄海東
*:客舎靑靑柳色新 客舎青青柳色新たなり
 
*:勸君更盡一杯酒 君に勧む更に尽くせ一杯の酒
九州何處遠 萬里若乘空
*:西出陽關無故人 西のかた陽関を出づれば故人なからん -- 送元二使安西 元二の安西に使するを送る
 
向國惟看日 歸帆但信風
 
鰲身映天黒 魚眼射波紅
 
郷樹扶桑外 主人孤島中
 
離別方異域 音信若爲通
 
==== 訳文 ====
:'''祕書晁監の日本國に還るを送る'''  
 
:積水極はむ可からず   安んぞ滄海の東を知らん
 
:九州何處か遠き     萬里空に乘ずるが若し
 
:國に向ふは惟だ日を看  歸帆但だ風に信す
 
:鰲身天に映じて黒く   魚眼波に射て紅なり
 
:郷樹扶桑の外      主人孤島の中
 
:別離方に異域なれば   音信若爲ぞ通ぜん
 
::在唐の[[阿倍仲麻呂]](中国名・晁衡)が日本に帰郷するに際し別れに送ったもの。
 
=== 送元二使安西 ===
 
渭城朝雨裛輕塵
 
客舎靑靑柳色新
 
勸君更盡一杯酒
 
西出陽關無故人