「藤原道綱母」の版間の差分

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===『蜻蛉日記』===
本節の引用は物集高見監修、物集高量校註『校註日本文学叢書』第4巻、広文庫刊行会、1918年、国会図書館デジタルライブラリー<ref>{{cite web|author=物集高見監修|title=校註日本文学叢書・第4巻|url=http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2627929|accessdate=2015年11月16日 (月) 16:08 (UTC) }}</ref>による。ただし旧漢字は新字体に改め、仮名の省略記号などは開いた。
 
*斯く有りし時過ぎて、{{ruby|世中|よのなか}}にいと{{ruby|物果|ものはか}}{{ruby|無|な}}く、兎にも角にも着かで世に経る人ありけり。{{ruby|容貌|かたち}}とても人にも似ず、{{ruby|心魂|こころだましひ}}も有るにもあらで、斯う物のやうにも有らであるも、{{ruby|道理|ことわり}}と思ひつつ、唯だ臥し起き{{ruby|明|あか}}し暮らす{{ruby|侭|まま}}に、{{ruby|世中|よのなか}}に多かる{{ruby|古物語|ふるものがたり}}の端などを見れば、世に多かる{{ruby|空言|そらごと}}だにあり。人にも有らぬ身の上まで、書き{{ruby|日記|にき}}して、珍しき{{ruby|様|さま}}にもありなむ。天が下の人の品高き女と訪はむ{{ruby|例|ためし}}にも{{ruby|為|せ}}よかしと覚ゆるも、過ぎし{{ruby|年月|としつき}}頃の事も、{{ruby|覚束|おぼつか}}なかりければ、{{ruby|然|さ}}ても有りぬべき事なむ多かりける。
**「蜻蛉日記」<ref>{{cite web|author=物集高見監修|title=校註日本文学叢書・第4巻|url=http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2627929/264|accessdate=2015年11月16日 (月) 16:08 (UTC) |page=1}}</ref>
**上巻冒頭。