「斎藤茂吉」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
(トーク | 投稿記録)
編集の要約なし
4 行
=== 『赤光』 ===
====「死にたまふ母」====
*寄り添へる吾を目守りて言ひたまふ何かいひたまふわれは[[]]なれば
*はるばると藥をもちて來しわれを目守りたまへりわれは子なれば
*死に近き[[]]に添寢(そひね)のしんしんと遠田(とほた)の[[]](かはづ)天に聞ゆる
*我が母よ死にたまひゆく我が母よ我を生まし乳足(ちた)らひし母よ
*のど赤き[[燕|玄鳥]](つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にゐて足乳ねの母は死にたまふなり
*わが母を焼かねばならぬ[[]]を持てり天つ空には見るものもなし
*山ゆゑに笹竹の子を食ひにけりははそはの母よははそはの母よ
 
17 行
***長崎医専教授として赴任した長崎の印象。『あらたま』の巻末歌。
 
*ただひとつ惜しみて置きし[[白桃]]のゆたけきを吾は食ひおはりけり
**『白桃』
 
*[[最上川]]逆白波のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも
**『白き山』
 
*最上川の上空にして残れるはいまだうつくしき[[]]の断片
**『白き山』