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*つれづれなるままに、日ぐらし硯に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂ほしけれ。
*化野の露消ゆる時なく、鳥部山の煙立ちさらでのみ住み果つる習ひならば、いかに物の哀れもなからむ。世は定めなきこそいみじけれ。
*ひとり燈火のもとに[[書物|文]]をひろげて、見ぬ世の人を友とするこそ、こよなう慰むわざなれ。文は文選のあはれなる卷々、[[白居易|白氏]]文集、[[老子]]のことば、[[荘子|南華の篇]]。この国の博士どもの書けるものも、いにしへのは、あはれなる事多かり。
*[[和歌]]こそなほをかしきものなれ。
*人の[[死|亡き跡]]ばかり悲しきはなし。
*万事は皆非なり。言ふに足らず、願ふに足らず。(三八段)
*すこしの事にも先達はあらまほしきことなり。 - 五十二段▼
*目のさめたらんほど、念仏し給へ。(三九段)
*[[友情|友]]とするに悪きもの七つあり。一には高くやんごとなき人、二には若き人、三には病なく身つよき人、四には酒をこのむ人、五には武く勇める人、六にはそらごとする人、七には慾ふかき人。善き友三つあり。一にはものくるる友、二には医師、三には智惠ある友。- 百七十七段▼
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▲*[[友情|友]]とするに悪きもの七つあり。一には高くやんごとなき人、二には若き人、三には病なく身つよき人、四には酒をこのむ人、五には武く勇める人、六にはそらごとする人、七には慾ふかき人。善き友三つあり。一にはものくるる友、二には医師、三には智惠ある友。
*[[花]]は盛りに、[[月]]は隈なきをのみ見るものかは。- 百三十七段▼
*改めて益なきことは、改めぬをよしとするなり。(百二十七段)
*さしたる事なくて人の許(がり)行くは、よからぬ事なり。用ありて行きたりとも、その事果てなば疾く帰るべし。- 百七十段▼
*病を受くることも、多くは心より受く。外から来る病は少なし。(百二九段)
*よろづの事は頼むべからず。- 二百十一段▼
=== 帰着されるもの ===
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