「辞世の句」の版間の差分

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9 行
*願はくは[[花]]の下にて[[春]][[死|死なむ]] そのきさらぎの望月の頃 -[[西行]]
 
*いでていなば主なき宿と成ぬとも 軒端の[[梅]]よ[[春]]をわするな -[[源実朝|源實朝]]
 
*[[秋]]を待たで葛原岡に消える身の[[露]]のうらみや世に残るらん -日野俊基]
*:[[w:元弘の変]]にて処刑
 
50 行
*[[風]]さそふ[[花]]よりもなほ我はまた[[春]]の名残を いかにとやせん -朝野長矩
 
*あら楽や思いははるる身は捨つる浮世の月にかかる雲なし -[[大石蔵之助|大石藏之助]]
 
*天てらす月のひかりともろもろに 行すへすゞし曙のそら -阿部重次
60 行
*旅に病んで夢は枯野をかけ廻る -[[松尾芭蕉]]
 
*世の中の厄をのがれてもとのまま帰るは[[雨]]と土の人形 -[[滝沢曲亭馬琴]]
 
*人魂で行く気散じや夏野原 -葛飾北斎
 
*東路(あづまぢ)に筆をのこして[[旅]]の[[空]]西のみくにの名所を見む -歌川
*この世をばどりゃお暇(いとま)に線香の煙とともに 灰(はい)左様なら -[[十返舎一九]]
*きのふみし夢は今更引かへて[[神戸]]が宇良に 名をやあげなむ -善三郎
*:[[w:神戸事件]]の責任をとって切腹
79 行
*動かねば闇にへだつや花と[[水]] -沖田総司
*君が為尽くす心は水の泡消えにし後は澄み渡る空 -岡田以
*ただ皇天后土のわが心を知るのみ -江藤新平
86 行
*いでまして帰ります日のなしと聞く今日のみゆきにあふぞ悲しき -乃木静子
 
*余ハ石見人森林太郎トシテ死セント欲ス 宮内省陸軍皆縁故アレドモ生死別ルヽ瞬間アラユル外形的取扱ヒヲ辞ス 森林太郎トシテ死セントス 墓ハ森林太郎墓ノ外一字モホル可ラス -[[森鴎外|森林太郎]]
*:『遺言』より。鴎外が口述し、同郷の友人賀古鶴所が筆写した。