雲雀(ひばり)に関する引用と諺。

ヒバリ

出典の明らかなもの 編集

大伴家持
うらうらに照れる春日に雲雀上がり情(こころ)悲しもひとりし思へば
宇良宇良爾 照流春日爾 比婆理安我里 情悲毛 比登里志於母倍婆
--『萬葉集』巻十九
ウィリアム・シェイクスピア
あれはナイチンゲールヒバリではないわ。
-- 『ロミオとジュリエット』第3幕第5場、ジュリエットの台詞。
It was the nightingale, and not the lark
ロバート・ブラウニング
時は、/日は
朝は七時、片岡にみちて、
揚雲雀なのりいで、/蝸牛枝に這ひ、
、そらに知ろしめす。/なべて世は事も無し。
「春の朝(あした)」 - (劇詩『ピパ、過ぎゆく』中の歌「ピパの歌」)
The year's at the spring,
And day's at the morn;
Morning's at seven;
The hill-side's dew-pearl'd;
The lark's on the wing;
The snail's on the thorn;
God's in His heaven--
All's right with the world ! 
-- Pippa's Song by Robert Browning(Pippa Passes, 1841
山村暮鳥
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
ひばりのおしやべり
いちめんのなのはな
--「風景 純銀モザイク」『聖三稜玻璃』より
中原中也
碧い(あーをい)、碧い空の中
ぐぐるぐるると潜りこみ
ピーチクチクと啼きますは
あゝ、雲の子だ、雲雀奴だ
--「雲雀」『在りし日の歌』より
夏目漱石
たちまち足の下で雲雀の声がし出した。谷を見下したが、どこで鳴いてるか影も形も見えぬ。ただ声だけが明らかに聞える。せっせと忙しく、絶間なく鳴いている。方幾里の空気が一面に蚤に刺されていたたまれないような気がする。あの鳥の鳴く音には瞬時の余裕もない。のどかな春の日を鳴き尽くし、鳴きあかし、また鳴き暮らさなければ気が済まんと見える。その上どこまでも登って行く、いつまでも登って行く。雲雀はきっと雲の中で死ぬに相違ない。登り詰めた揚句は、流れて雲に入って、漂うているうちに形は消えてなくなって、ただ声だけが空の裡に残るのかも知れない・・・
--『草枕』

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  • 雲雀が高く昇ると晴れ
  • 雲雀の舞い上がりが低いときは、暴風の前兆

外部リンク 編集

 
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