紀女郎
紀女郎(き の いらつめ)は奈良時代の日本の女性歌人。『万葉集』巻四によると名は小鹿(おしか)、安貴王の妻。
引用
編集引用はウィキソース日本語版により、適時振り仮名を補った。番号は国歌大観番号。
怨恨の歌
編集- 世の中の女にしあらば我が渡る
痛背 の川を渡りかねめや- 『万葉集』巻四643
- 今は我はわびぞしにける息の緒に思ひし君をゆるさく思へば
- 『万葉集』巻四644
- 白栲の袖別るべき日を近み心にむせひ音のみし泣かゆ
- 『万葉集』巻四645
その他
編集- 神さぶといなにはあらずはたやはたかくして後に寂しけむかも
- 『万葉集』巻四762
- 詞書「紀女郎が大伴宿祢家持に贈れる歌」
- 玉の緒を沫緒に搓りて結べらばありて後にも逢はざらめやも
- 『万葉集』巻四763
- 詞書「紀女郎が大伴宿祢家持に贈れる歌」