高市黒人
飛鳥時代の官人、歌人。姓は連。万葉二期歌人19首。勅撰集『玉葉和歌集』『新拾遺和歌集』に2首入集
高市黒人(たけち の くろひと、生没年不詳)は、飛鳥時代の日本の官人・歌人。姓は連。持統・文武両朝で下級官人を務めたらしいが、官歴は伝わらない。
引用
編集引用はウィキソース日本語版収録・鹿持雅澄訓訂『万葉集』により、適時振り仮名を補った。番号は国歌大観番号。
楽浪 の国つ御神 のうらさびて荒れたる都見れば悲しも- 『万葉集』巻一33。
- 大和には鳴きてか来らむ
呼子鳥 象 の中山呼びそ越ゆなる- 『万葉集』巻一70。
- いづくにか船
泊 てすらむ安禮 の崎榜 ぎ廻 み行きし棚無小舟 - 『万葉集』巻一58。
- 旅にして物
恋 しきに山下の朱 の赭土船 沖に榜ぐ見ゆ- 『万葉集』巻三270。
作良 田へ鶴 鳴き渡る年魚市潟 潮干にけらし鶴鳴き渡る- 『万葉集』巻三271。
- いづくに
吾 は宿らなむ高島の勝野の原にこの日暮れなば- 『万葉集』巻三275。
- 早来ても見てましものを
山背 の高槻の村散りにけるかも- 『万葉集』巻三277。