Wikiquote:日本語環境

ウィキクォート上、あるいはコンピューター上での日本語表記は、一般的に英語などISO-8805圏と比べて非常に複雑です。物によっては混在して使うことで非常に読みにくかったり、体裁が整わずに使いにくい時点となってしまうこともあり得ます。そのための指針をいくつかここで示します。

なお、これらはあくまでも指針であり、絶対的に守らなければならない、と言う物ではありません。ウィキクォートが発展する上で変更される物もあるでしょう。しかし始めはページ内容を書くときにはこの指針に沿って作成をするよう心がけて下さい。もし、新しいアイディアや変更した方がよいと思われる物があるときにはノート:日本語環境で呼びかけてみて下さい。

全角と半角の使い分け 編集

全角と半角の使用については以下のようにして下さい。

  • 基本的に日本語は全て全角文字(2バイト文字)を使用する。
  • 英数字は半角文字(1バイト文字)を使用する。
  • 通常のカッコ()については基本的に全て全角とする。
    • ただし、()のなかに英数文字しかないときは半角カッコ () を使用してもかまわない。その場合左右に半角スペースをしようするのが望ましい。
    • 記事名で分類を表す ()は上記に関係なく半角を使用する。

記号類の使用について 編集

全角を使用すべきもの

  • 文章の句読点は「。」「、」を使用する。「,」「.」(全角)「,」「.」(半角)は使わない。
  • 長音には「ー」(長音記号)を用い、「-」(Ux2212全角マイナス)「-」(Ux002D 半角ダッシュ)、「–」(Ux2013 ENダッシュ)、「—」(Ux2014 全角ダッシュ)「―」(Ux2015 全角横棒)などを使用しない。
  • 文章中での「!」「?」は全角とする。
  • 西欧圏の人物、地名に含まれるイコールは全角を用いる「=」

全角を使用すべきでない物

  • プライム、ダブルプライムについては、半角「'」「"」を用いる。原則として中に全角文字を含まない。全角文字のときはカギカッコ「」で代用する。
  • 全角のスペース「 」コロン「:」セミコロン「;」スラッシュ「/」バー「|」は用いない。
  • その他の全角系記号はできる限り使わない。 <>【】《》{}〈〉[]
  • 四則演算記号は半角を用いる「+」「-」「*」「/」「^」
  • 範囲を指定する記号には〜ではなく可能な限り「-」(半角マイナス)で代用すること。使用するときには「~」を用い、「~」「〜」は使わない。下記の問題より「~」の使用も推奨しない。
    「~」(Unicode:U+FF5E)は、非Windows機種の場合には標準状態では入力できないことがあります。また、非Unicode処理系では暗黙のうちに「〜」(Unicode:U+301C)に変換されることも考えられます。たとえ「~」(U+FF5E)が「〜」(U+301C)へと置換されていても、変更者を責めないで下さい。

どちらも使う場合があるもの

  • アットマーク「@」「@」
  • 円記号「¥」「¥」
  • ダラー「$」「$]
  • クロスハッチ「#」「#」
  • パーセント「%」「%」

これらは基本的に半角を用いるべきですが、文脈によって全角を使うこともあります。

文字の選択 編集

  1. 機種依存文字は使用しない。
    (機種依存文字の中には、Unicode上に同じイメージが存在するものがあるが、別の文字環境に引用される場合の便などを考え、なるべく使用しないのが望ましいと思われる)
    1. ローマ数字は、代わりに半角英字のIやVやXを使用する。
    2. 丸の中に数字がはいっている丸数字は、代わりに(1), (2), (3)を使用する。
    3. 全角1文字分の株に両側括弧でくくったものは、代わりに(株)(全角括弧+株+全角括弧)もしくは株式会社を使用する(その他、全角1文字分の元号や物理単位なども機種依存文字です)

漢字の選択 編集

  1. 原則として説明には常用漢字と現代かなづかいを使用すべきであるが、これはそれほど強い制約ではない。
    1. 歴史的文書の引用と固有名詞の表記に際しては、常用漢字以外の漢字を使用してよい場合がある。
      1. 歴史的文書を引用する場合には、新字による翻訳のみを掲載してもよく、原文に忠実な形で掲載してもよい。正確さとわかりやすさを両立させるため、併記が最も望ましい。
      2. 固有名詞を用いた記事名については、一般に、通称、俗称、略称などによる記事名を作成してもよい。(執筆者の便宜を図るため。正式名称などについて詳しくない者の参加も歓迎する。)旧字によるものと常用漢字によるものと2通りの表記が可能である場合については、どちらを正式名称とすべきかについてはまだ議論がまとまっていない。(芥川竜之介と芥川龍之介、東京帝国大学と東京帝国大學など)
        1. すでに、より正式または正確な表記による記事名がある場合、通称や俗称に変更すべきではない。
        2. 正式名称や正確な表記が何であるかが必ずしも多くの執筆者に明らかでなく、既存の記事が存在する場合には、同じ固有名詞の異なる表記や2種の通称などを用いた複数の記事が作成されないように注意する。
      3. 本文中の記述においては、正式名称や正確な表記にあたる固有名詞を用いる場合には、より広く流布していると考えられる通称や異表記などを併記する。(詳しい事情に通じていない利用者の検索・理解の便宜を図るため。)
      4. 本文中の記述においては、通称表記であれ、正式名称表記であれ、表記を統一することが望ましい。
      5. 本文中の記述においては、特定の固有名詞だけについて正式表記が用いられ、その他については通称表記が用いられる、という類の状態よりも、全ての固有名詞について類似の表記が用いられていることが望ましい。
      6. 記事名と本文中の固有名詞表記は、統一がとれていることが望ましい。
        1. 但し、記事冒頭に「正式名称はooだが、以下ではOOと通称を用いることにする」などと注記するならば問題ない。
  2. 中国語の簡体字などで、日本で用いられている漢字と対応するものがある場合には、それを用いる。
  3. 中国語などの漢字をJIS X 0208の範囲内で用いることができるなら、それを用いる方が良い。JIS X 0208範囲外の漢字は読めない環境があることを考慮すること(読めない環境に配慮してカタカナ表記を選ぶことも選択肢の一つである)。

まぜ書きの扱い 編集

  1. 常用漢字だけに漢字を制限することから生じるいわゆる「熟語のまぜ書き」についてはできるだけ避け、「破綻(はたん)」などのように読みがなを全角の括弧内に入れて併記することが望ましいが、「破たん」または「破綻」だけの場合も含め、当面は特にどちらかを優先することはしない。
  2. まぜ書きを含む記事名については、統一しておく方がよいと思われるので、当面「破綻(はたん)」のような形式が最も正式なものとし、それ以外の記事名に優先するとする。これは将来的に見直される可能性もある。

関連項目 編集