ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ
アラブ政治指導者、イスラームの創始者
ムハンマド(アラビア語: محمد、Muḥammad、570年頃 - 632年6月8日)は、イスラム教の開祖、軍事指導者、政治家。アラビア半島中西部、ヒジャーズ地方の中心都市メッカの支配部族であるクライシュ族出身で、その名門ハーシム家のひとり。イスラム教では、モーセ(ムーサー)、イエス(イーサー)その他に続く、最後にして最高の預言者(ナビー)でありかつ使徒(ラスール)とみなされている。また世俗君主・軍人としても有能であり、アラビア半島にイスラム国家を打ち立てた。
格言
編集- 「おお、皆の者よ! 誠に、わたしの後に預言者はない。あなたがた(ムスリム)の後にウンマはない。
だから、あなたがたの主を注意して信仰されよ。そして日に五回の礼拝を行い、定められた月(ラマダーン)には断食をし、主の家(メッカ)に巡礼しなさい。あなたがたの富の中から喜捨を差し出して、あなたがたの魂を純化し、権威の保持者に服しなさい。あなたがたが主の天国に入れるように」 『ヒサール・アル=サドゥーク』152頁。 - 「礼拝を軽視する者はわたしからの人ではない。いや、アッラーにかけて、そのような者はハウザ、豊かな水場にたどり着けないであろう」 『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』1巻、206頁。
- 「アッラーへの義務の礼拝は、正しく受け入れられた千回の巡礼と千回のウムラ(カァバへの自主的巡礼)に等しい」 『ビハール・アル=アンワール』99巻、14頁。
- 「礼拝を無駄にしてはならない。誠に、礼拝を無駄にする者はカールーンとハーマーンと一緒に蘇らされる。それにふさわしいようにアッラーが似非信者と共に地獄に入らせる」 『ビハール・アル=アンワール』83巻、14頁。
- 「一つひとつの礼拝を最後の礼拝と思って行いなさい」 『ビハール・アル=アンワール』69巻、408頁。
- 「非合法の金で糧を稼いだ者の礼拝は、砂の上に建築するのに似ている」 『ビハール・アル=アンワール』84巻、258頁。
- 「あなたがたの集りを、アリー・イブン・アビー・ターリブを思い出すことで(アリーの美徳を語ることで)活発にさせなさい」『ビハール・アル=アンワール』38巻、199頁。
- 「子供たちに三つのことを躾なさい。預言者を愛すること。彼の子孫すなわちアフルル・バイトを愛すること。クルアーンを読誦すること」 『アル=ジャーミ・アル=サギーラ』1巻、14頁
- 「罪の微細を見るのではなく、あなたが罪を犯した相手を見なさい」『ビハール・アル=アンワール』77巻、79頁。
- 「教師と生徒は益を分かち合うが、それ以外の人々にはない」 『ビハール・アル=アンワール』2巻、25頁。
- 「能力がないのに宗教を布教する者は、それに奉仕をしているのではなく害を与える」 『ビハール・アル=アンワール』2巻、121頁。
- 「知識の美徳は信仰の美徳よりもアッラーに愛される」 『ビハール・アル=アンワール』1巻、167頁。
- 「おお、アリーよ! ジブリールは七つの理由で人間になりたがった。 1.共同礼拝。 2.学者との交わり。 3.二人の間に平和を確立させること。 4.孤児を敬うこと。 5.病人を見舞うこと。 6.葬式に参列すること。 7.巡礼者に水を与えること。 したがって、これらのことを望むようにしなさい」 『アル=イスナー・アシャリーフ』245頁。
- 「地獄の人々のため息は、ほとんどの場合、悔悟を延ばしたせいである」 『アル=マハッジャト・アル=バイダー』
- 「二人の人間を和解させることは、すべての礼拝と断食よりも価値がある」 『ビハール・アル=アンワール』76巻、43頁。
- 「(他者を)信心に導く者は、善行した者と同じである」 『ビハール・アル=アンワール』96巻、119頁。
- 「ムスリム信徒を傷つける者は、確かに、わたしを傷つけているのである」 『ビハール・アル=アンワール』67巻、72頁。
- 「わがウンマ(ムスリム従者)が他者にだけ公正を命じ不正を禁じる時、彼らは崇高のアッラーに対して宣戦を布告したのである」 『ビハール・アル=アンワール』100巻、92頁。
- 「ムスリムに不正行為をさせないことは、アッラーに七十回のハッジを受け入れられたのと同等である」 『ムスタドラク・アル=ワサーイル・アル=シーアフ』11巻、278頁。
- 「公正を命じ、不正を禁じる者は、アッラーと地上でのその使徒両者の代理人である。 『ムスタドラク・アル=ワサーイル』12巻、179頁。
- 「舌によって引き起こされた苦痛は、剣の刃で襲われた苦痛よりも悪い」 『ビハール・アル=アンワール』71巻、286頁。
- 「人を破滅させるものは三つある。胃袋、欲望、舌」 『ワカーイイ・アル=アイアム』297頁。
- 「悪口の放棄は、礼拝で1万回ラクアを行なうよりも栄光のアッラーには価値がある」 『ビハール・アル=アンワール』75巻、261頁。
- 「人は友達の信仰に影響されるものであるから、つきあう相手に気をつけなさい」 『ビハール・アル=アンワール』74巻、192頁。
- 「ムスリム兄弟に貸付を求められても貸さない者は、アッラーが公正な人を報われる日、天国に入るのを禁じられるであろう」 『ビハール・アル=アンワール』76巻、369頁。
- 「わが共同体は彼らが(互いに)誠実で、(持主に)預けたものを返還し、(財産から)施しをする間は、公平に生きることが続くであろう」 『ワサーイル・アル=シーアフ』6巻、13頁。
- 「糧が増えることと死が遅れることを望む者は、親族に心を配りなさい」 『ビハール・アル=アンワール』74巻、89頁。
- 「天国に入ることが許されない集団が三つある。飲酒する者、魔術崇拝者、血族と縁を切る者」 『アル=ヒサール』179頁。
- 「おお、アリーよ! アッラーは両親に不服従な子供の両親に災いをもたらされる」 『ワサーイル・アル=シーアフ』21巻、290頁。
- 「あなたの子供を敬い、良く躾なさい。そうすれば、あなたは赦されるであろう」 『ビハール・アル=アンワール』104巻、95頁。
- 「既婚者のラクア二回の礼拝は、独身者が夜に続ける礼拝や昼間の断食よりも価値がある」 『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』3巻、384頁。