地上の楽園
地上の楽園(ちじょうのらくえん)についての引用
引用
編集- お
前 は彼 の女 にとつて地上 の楽園 である。お前 は彼 の女 の願望 の的 である。彼女 の願望 の成就 である。 ─ 『ドン・キホーテ』 セルバンテス著 島村抱月、片上伸 共訳 (1915年) - 私がお勧めすることは決していやしむべきものでない。楽園をお勧めするのですよ、地上の楽園をです。それを外にしては、地上に楽園はありません ─ 『ドストイヱーフスキー全集 第五巻 憑レタル人々』 フョードル・ドストエフスキー著 ドストイヱフスキー全集刊行会訳 (1921年)
- 誠にこの御掟を人皆保つに於ては、世界もパライソテレヤル[1]になり換はるべき也、保たぬ故に、世界は互に殺し殺さるゝ猛き獣の棲となる也。 ─ 『切支丹宗教文学』内「信心録 ヒイデスの経の略」 姉崎正治訳 (1932年)
- 愛慾──それは自由な心にとつては無邪気で、自由で、地上の楽園で、今に対する一切未来の「感謝の溢れ」だ。 ─『如是説法 ツァラトゥストラー』 フリードリヒ・ニーチェ著 登張竹風訳 (1935年)
- 空想は楽しく想像は美しいのが常であるとは言へ、向学の若々しい心でアメリカに居つた頃の私には、未だ見ぬソ聯邦は真に地上の楽園と想像せられてゐた。そして、その楽園を旅する願望と情景の熟れ切つた最高潮時に、運命は私にその機会を与へたのである。 ─高谷覚蔵「在露十年記」『コミンテルンは挑戦する』 (1937年)
注釈
編集- ↑ Paraiso terrenl. 地上の楽園。