大伴坂上郎女
『万葉集』の代表的歌人。勅撰集『万葉集』に84首、『拾遺和歌集』以下に十数首入集。穂積親王の妃、のち大伴宿奈麻呂の妻
大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ、生没年不詳)は、『万葉集』の代表的歌人。大伴安麻呂と石川内命婦の娘。 大伴稲公の姉で、大伴旅人の異母妹。大伴家持の叔母で姑でもある。『万葉集』には、長歌・短歌合わせて84首が収録される。
引用
編集引用はウィキソース日本語版収録・鹿持雅澄訓訂『万葉集』により、適時振り仮名を補った。番号は国歌大観番号。
- 佐保川の
小石 踏み渡りぬば玉の黒馬 の来 夜 は年にもあらぬか- 『万葉集』巻四525。
- 来むと言ふも来ぬ時あるを来じと言ふを来むとは待たじ来じと言ふものを
- 『万葉集』巻四527。
玉主 に珠は授けて且々 も枕と我はいざ二人寝む- 『万葉集』巻四652。
- 物言ひの畏き国ぞ紅の色にな出でそ思ひ死ぬとも
- 『万葉集』巻四683。
- 古郷の飛鳥はあれど青丹よし奈良の明日香を見らくしよしも
霍公鳥 いたくな鳴きそ独り居て寝 の寝らえぬに聞けば苦しも- 『万葉集』巻八1484。