藤原道信
平安時代中期の貴族・歌人
藤原道信(ふじわら の みちのぶ、972年‐994年)は、平安時代中期の公家・歌人。太政大臣藤原為光の三男。中古三十六歌仙の一人。
引用
編集- 明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな
- 『後拾遺和歌集』収録。藤原定家の『小倉百人一首』にも収録。
- 限りあれば今日ぬぎ捨てつ藤衣はてなきものは涙なりけり
- 『拾遺和歌集』収録。詞書「恒徳公の服脱ぎ侍るとて」。父為光の一周忌(993年)に詠まれた歌。
- 朝顔を何はかなしと思ひけむ人をも花はさこそ見るらめ
- 『拾遺和歌集』哀傷部収録。詞書「朝顔の花を人のもとにつかはすとて」。『和漢朗詠集』では第五句「いかが見るらむ」とする[2]。
注釈
編集- ↑ 『大鏡』佐藤球校註、明治書院、1922年、p.89。国立国会図書館近代デジタルライブラリー、コマ番号49。http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/964404 より2015年10月29日 (木) 07:23 (UTC)取得。
- ↑ 川口久雄全訳注『和漢朗詠集』講談社学術文庫、1982年、1997年(第24刷)、p.226。