エイブラハム・リンカーン

アメリカ合衆国の大統領 (1809-1865)

エイブラハム・リンカーン (1809年2月12日 - 1865年4月15日)

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1864年に撮影されたエイブラハム・リンカーンの写真

Abraham Lincoln, 第16代アメリカ合衆国大統領。

  • 分裂し、それ自体に向かって敵対する家は立ち行かない。半分が奴隷、半分が自由人からなる国家が永遠に存続するとは私は信じない。私は(南部)連合が解散することを期待してはいない。つまり家が倒れるのを望んでいるわけではない。だが、私は分裂がやむであろうことを期待している。連合は[合衆国と]まったくひとつのものとなるか、さもなければまったく別のものになるだろう。
    A house divided against itself cannot stand. I believe this government cannot endure permanently half slave and half free. I do not expect the Union to be dissolved— I do not expect the house to fall— but I do expect it will cease to be divided. It will become all one thing, or all the other.
    • 共和党からの上院議員候補指名の受諾演説。1858年7月17日。
  • 労働は資本より先にあり、また独立したものである。資本とはたんに労働の果実に過ぎない。労働が先になければ、資本は決して存在しえないだろう。労働は資本にまさり、またより真剣に考察されるに値する。資本にはそれ自体の権利があり、他のすべての権利とともに保護される価値がある。現に、またおそらくはこれからも、労働と資本の間には相互に利益を生み出す関係がある、このことは否定されない。
    Labor is prior to and independent of capital. Capital is only the fruit of labor, and could never have existed if labor had not first existed. Labor is the superior of capital, and deserves much the higher consideration. Capital has its rights, which are as worthy of protection as any other rights. Nor is it denied that there is, and probably always will be, a relation between labor and capital producing mutual benefits.
    • 第1期の大統領就任演説。1861年3月4日。
  • この戦いにおける私の最高目的は連邦を救うことであって、奴隷制度を救うことでもなければ、それを破壊することでもない。もしも、私が、一人の奴隷も解放しなくても連邦(アメリカ)を救えるものなら、私はそうするだろう。また、もしも、私が、すべての奴隷を解放することによって連邦を救えるものなら、私はそうもするだろう。そして、もしも、私が、一部の奴隷を解放し他のものをそのままにしておくことによって連邦を救えるものなら。私はそうもするだろう。
  • 反乱諸州(南部連合)がキリスト暦(西暦)1863年の1月1日までに連邦に復帰しないならば、これら合衆国にたいし反乱の状態にある州あるいは州の指定地域内に奴隷として所有されているすべての人びとは、この日、それより以後、そして永遠に自由を与えられる。
    That on the first day of January, in the year of our Lord one thousand eight hundred and sixty-three, all persons held as slaves within any State or designated part of a State, the people whereof shall then be in rebellion against the United States, shall be then, thenceforward, and forever, free.
  • 自分が事態を支配するのではなく、事態が自分を支配する。
    • 奴隷解放の期日を迎えて。1863年1月1日。
  • 87年前、我々の父祖たちは自由は保障されなければならない、すべての人は平等につくられているという信条を持って新しい国家を築き上げた。今、我々は大きな内戦の渦中に立たされており、父祖たちが築き上げたこの国の自由と平等の精神、信条がこれから永遠に後世に伝えていけるかが試されている。父祖たちの自由を勝ち取るために戦った戦場に、今我々一同は会している。この国の存続の為に命を捧げた人々の安息の地であるこの場所で自らを捧げるべく、我々は今ここに集まった。我々がやらなければいけない行動は、紛れもなく適切で正しい行動だ。しかし、広い意味で考えると、私たちがこの土地に自分を捧げることはできないだろう。ましてや、この土地を神聖なものとすることもできない。戦争で奮闘した勇敢な戦士たちこそが、その生死に関わらずその身をこの地に捧げたことによって、この地は神聖なものとされたのだ。彼らに対して、非力な私たちがこの土地をどうこうしようなどとは大間違いなのである。我々がここで何をどれだけ言っても、世界は父祖たちの勇敢な行動に見向きもしないかもしれない、またいずれは忘れてしまうかもしれないだろう。しかし、我々は勇敢な戦士たちの行動を絶対に忘れることはできない。むしろ、これまで勇敢な戦士たちが気高き心で推し進めてきた未完の仕事を成し遂げるために自らを捧げなければならない。 むしろ、我々の目の前に残された大きな宿題に身を捧げなければならない。彼等が最後まで身を捧げた大義の為に、彼等のを無駄にはしない為に、名誉ある戦死者たちが最後まで全身全霊に身を捧げた大義のために、私たちも一層の献身をもってあたるらなければならない。これらの勇敢な父祖たちの死を無駄にしないために、のもとで新しい自由を生み出し、そして、人民の人民による人民のための政治・統治がこの地上から失われてしまわないよう高らかに決意しなければならない。
    Four score and seven years ago our fathers brought forth on this continents a new nation, conceived in Liberty, and dedicated to the proposition that all men are created equal. Now we are engaged in a great civil war, testing whether that nation or any nation so conceived and so dedicated, can long endure. We are met on a great battle-field of that war. We have come to dedicate a portion of that field, as a final resting place for those who here gave their lives that that nation might live. It is altogether fitting and proper that we should do this. But, in a larger sense, we can not dedicate, we can not consecrate, we can not hallow, this ground. The brave men, living and dead, who struggled here, have consecrated it, far above our poor power to add or detract. The world will little note, nor long remember what we say here, but it can never forget what they did here. It is for us the living, rather, to be dedicated here to the unfinished work which they who fought here have thus far so nobly advanced. It is rather for us to be here dedicated to the great task remaining before us— that from these honored dead we take increased devotion to that cause for which they gave the last full measure of devotion— that we here highly resolve that these dead shall not have died in vain— that this nation, under God, shall have a new birth of freedom— and that government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth.

エイブラハム・リンカーンに帰せられるもの

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  • 私が敵の中から友人を得るとき、私は敵を滅ぼしているのではないだろうか?
    "Am I not destroying my enemies when I make friends of them?"
  • 沈黙を保ち阿呆とみなされるほうが、おおっぴらに喋り疑いをすべて取り除くよりもよい。
    "Better to remain silent and be thought a fool than to speak out and remove all doubt."
  • 木を切り倒すのに6時間もらえるなら、私は最初の4時間を斧を研ぐことに費やしたい。
    "If I had six hours to chop down a tree, I'd spend the first four hours sharpening the axe."
  • Towering genius disdains a beaten path.