ガイウス・ユリウス・カエサル
共和政ローマの政治家、軍人、文筆家
ガイウス・ユリウス・カエサル(紀元前100年 – 紀元前44年)は古代ローマの軍人・政治家・独裁官。養子オクタウィアヌスは後にローマの初代皇帝となった。
引用
編集- 全ガリアは三つの部分に分かれる。
- Gallia est omnis divisa in partes tres.
- 『ガリア戦記』第1章冒頭。
- Gallia est omnis divisa in partes tres.
- そのすべてのうちでベルガエ族は最も強壮である。
- De omnis Belgae fortissimi sunt.
- 『ガリア戦記』第1章。ベルガエ族は現在のベルギーに住んでいたガリア人の一派。この行はベルガエが現在のフランスに住む同族に比べて、文明から遠ざかっていることを意味する。このことをカエサルは次の行で説明を加えている。
- De omnis Belgae fortissimi sunt.
- 人は好んで己が欲するものを信じる。
- et quod fere libenter homines id quod volunt credunt.
- (Libenter homines id, quod volunt, credunt.)
- 『ガリア戦記』第3巻18節 というのも、たいてい人間は(自分が)欲することを喜んで信ずるからである。
- ガリアは征服された。
- Galia est pacata.
- 紀元前52年、ウェルキンゲトリクスに勝利した後の元老院への書簡。
カエサルに帰せられるもの
編集- 明日読もう。
- Cras legam.
- 暗殺される当日の朝、暗殺計画を警告する文を渡されての言葉。
- Cras legam.
- フィリピで再会しよう。
- Philippis iterum me videbis.
- 文字通りには「フィリピで君は僕に会うだろう」。暗殺者であるマルクス・ユニウス・ブルートゥスにいったとされる。フィリピはマケドニアの古代都市。
- Philippis iterum me videbis.
カエサルのものとされるが正確さまたは確からしさに欠けるもの
編集- おまえもか、ブルートゥスよ、私の息子よ。
- Tu quoque, Brute, fili mi.
- ウィリアム・シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』では"Et tu, Brute?"(ブルートゥス、おまえもか)。カエサルの最後の言葉とされる。しかし実際にそれが何であったかは不明。スエトニウスによればギリシャ語で"καὶ σὺ τέκνον;"(おまえもか、こどもよ)(『ローマ皇帝伝』「神君ユリウス」82)といったという。
- Tu quoque, Brute, fili mi.
カエサルについての引用
編集- かつて生きたなかで最も偉大な人間はユリウス・カエサルだ。--アレクサンダー・ハミルトン
- トマス・ジェファーソン「ベンジャミン・ラッシュ博士宛書簡」(1811年)中に引用。[1]