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*[[雪]]ふれば[[木]]ごとに花ぞさきにけるいづれを梅とわきてをらまし - [[紀友則]]
*:「木ごと」(木毎)は、梅をあらわしたもの。漢詩の技法である離合詩を採り入れた和歌。
 
*なにはづに咲くやこの花冬こもり今は春べと咲くやこの花 -王仁?
*:『古今和歌集』仮名序に引かれる。
 
*梅花を折りて頭に挿(さしはさ)めば 二月(じげつ)の雪は衣に落つ
*:折梅花而插頭 二月之雪落衣 -橘在列「子日」
*:『和漢朗詠集』所収。
 
*<font size=-1>シテ</font>「や、花の香の聞こえ候。いかさまこの花散り方になり候ふな。<br /><font size=-1>ワキ</font>「おうこれなる籬の梅の花が、弱法師が袖に散りかかるぞとよ。<br /><font size=-1>シテ</font>「うたてやな難波津の春ならば、ただこの花とこそ仰せあるべきに〽今は春べも半ばぞかし。梅花を折つて頭に挿(さしはさ)まざれども、二月(じげつ)の雪は衣に落つ。あら面白の花の匂ひやな。 -観世元雅「弱法師」(観世流)
*:ワキ:高安通俊 シテ:俊徳丸
 
*君ならで 誰にか見せむ 梅の[[花]] 色をも香をも 知る人ぞ知る - 紀友則『古今和歌集』