狂歌
社会風刺や皮肉、滑稽を盛り込んだ短歌
狂歌についての引用。
- 芸が⾝を助けずしかも好きで下⼿ ⾝は⽴てもせで浮名のみ⽴つ --原武太夫盛和
- まだ⻘い素⼈浄瑠璃黒めんと ⾚き顔して⻩なる声出す --理斎随筆・四
- 偽りを恥とも知らで売る⽜の ⽪より厚き⾯の⽪かな --狂哥咄・五
- あせ⽔をながして習ふ劒術の やくにもたゝぬ御代ぞめでたき --もとの⽊網
- ⼥ほどめでたきものは⼜も無し 釈迦も達磨もひょいひょいと産む --覚芝和尚
- 釈迦といふいたずらものが世に出でて 多くの者を迷はするかな --⼀休
- 死にて後問はん万部の経よりも 命のうちに壱歩たまはれ --酒粕
- 我がために弔ひ連歌召さるなよ そなたの⼝は輪廻めきたに --⽊⾷楚仙
- 鶴もいや⻲もいや松⽵もいや ただの⼈にて死ぬぞめでたき --四⽅⾚良
- 冥途からもしも迎いが来たならば 九⼗九まで留守と断れ --蜀⼭⼈
- 親も無し妻無し⼦無し板⽊無し ⾦も無けれど死にたくもなし --六無斎・林⼦平
- 死にたきといふは浮世の捨⾔葉 まことの時は願はざりけり --寒川⼊道
- 詩は知らず歌はもとより知らぬ⽕の つくすたはけも戯作者の徳 --式亭三⾺