芥川龍之介
日本の作家 (1892-1927)
東京生まれの日本の小説家(1892年3月1日 - 1927年7月24日)。 『今昔物語集』に材を取った短編小説、長編小説『河童』、アフォリズム『侏儒の言葉』などがある。
- 人生は地獄よりも地獄的である。
- 人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。重大に扱わねば危険である。
- あらゆる神の属性中、最も神のために同情するのは神には自殺の出来ないことである。
- 自由は山巓の空気に似ている。どちらも弱い者には堪えることは出来ない。
- 他人を弁護するよりも自己を弁護するのは困難である。疑うものは弁護士を見よ。
- 阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている。(『河童』から)
- 人間的な、余りに人間的なものは大抵は確かに動物的である。
- わたしは良心を持っていない。わたしの持っているのは神経ばかりである。
- 眠りは死よりも愉快である。少くとも容易には違いあるまい。
- 人生は一行のボオドレエルにも若かない。
- 『或阿呆の一生』より
- 恋愛はただ性欲の詩的表現をうけたものである。
侏儒の言葉
編集- 修身 / 道徳の与える損害は完全なる良心の麻痺である。
- 武器 / 武器それ自身は恐れるに足りない。恐れるのは武人の技倆である。正義それ自身も恐れるに足りない。恐れるのは扇動家の雄弁である。
- 醜聞 / 又 / 天才の一面は明らかに醜聞を起し得る才能である。
- 輿論 / 輿論は常に私刑であり、私刑は又、常に娯楽である。たとひピストルを用ふる代りに新聞の記事を用ひたとしても。