藤
マメ科フジ属の日本の固有種
藤に関する引用。
出典の確かなもの
編集- 瓶にさす藤の花ぶさみじかければ畳の上にとどかざりけり --正岡子規『病床六尺』
- 草臥て宿かる比(ころ)や藤の花 --松尾芭蕉『笈の小文』
- 恋しけば形見にせむと我がやどに植ゑし藤波今咲きにけり --山辺赤人『万葉集』
- 手もふれで惜しむかひなく藤の花そこにうつれば波ぞ折りける --凡河内躬恒『拾遺和歌集』
- 藤波の影成す海の底清み沈(しづ)く石をも玉とそ我が見る --大伴家持『万葉集』
- 藤波の花は盛りになりにけり奈良の都を思ほすや君 --大伴四綱『万葉集』
- 藤の花、しなひ長く色よく咲きたる、いとめでたし。--清少納言『枕草子』「木の花は」
- 霍公鳥来鳴き響もす岡辺なる藤波見には君は来じとや --詠人知らず『万葉集』
- めでたきもの……色あひよく花房長くさきたる藤の、松にかかりたる。--清少納言『枕草子』「めでたきもの」