曽禰好忠(そねのよしただ、生没年不明)は日本の平安時代中期の歌人。丹後掾であったため曽丹(そたん)とも呼ばれる。
- 由良の門を渡る舟人かぢを絶えゆくへも知らぬ恋の道かな
- 『古今和歌集』収録。藤原定家の『小倉百人一首』にも収録。
- 蘆の葉に隠れて住めば難波なる昆陽は夏こそすずしかりけれ
- 『好忠集』。
- 川上やあらふの池のうきぬなはうきことあれやくる人もなし
- 『好忠集』。あらふの池は不詳。
- 曽丹は丹後の掾なり。而して始めは曽丹後掾と号し、その後は、曽丹後と号し、末に事古りて曽丹と号するなり。この時、好忠歎じて、「いつ「そた」といはれんずらん」と云々。--藤原清輔『袋草紙』