種田山頭火
日本の俳人 (1882 - 1940)
- 雨ふるふるさとははだしで歩く
- あるけばかつこういそげばかつこう
- うしろすがたのしぐれてゆくか
- 蜘蛛は網張る私は私を肯定する
- ここで泊ろうつくつくぼうし
- この道しかない春の雪ふる
- そこに月を死のまへにおく
- 鳴かぬなら鳴かなくてよいほととぎす
- ふりかへらない道をいそぐ
- 夕立やお地蔵さんもわたしもずぶぬれ
- 分け入つても分け入つても青い山
- 鴉啼いてわたしも一人
- まっすぐな道でさみしい
- 水に影ある旅人である
- もりもりもりあがる 雲へあゆむ
- しぐるるやしぐるる山へ歩み入る
- なるほど信濃の月が出てゐる