五月雨
初夏の長雨
五月雨(さみだれ)に関する引用
引用
編集出典の明らかな物
編集- 五月雨に物思ひをれば郭公夜深く鳴きていづち行くらむ - 『古今和歌集』巻三 153
- 五月雨の空もとどろに郭公何を憂しとか夜ただ鳴くらむ - 『古今和歌集』巻三 160
- 郭公は、なほ更にいふべきかたなし。いつしかしたり顔にも聞え、歌に、卯の花、花橘などにやどりをして、はたかくれたるもねたげなる心ばへなり。五月雨の短か夜に寝ざめをして、いかで人よりさきに聞かむとまたれて、夜深くうち出でたる声の、らうらうしう愛敬づきたる、いみじう心あくがれ、せむかたなし。六月になりぬれば音もせずなりぬる、すべていふもおろかなり。 - 清少納言三巻本系『枕草子』
- 五月雨の降り残してや光堂 - 松尾芭蕉『奥の細道』
- さみだれや名もなき川のおそろしき - 与謝蕪村『蕪村句集』