孟浩然(もう こうねん、もう こうぜん、Mèng Hàorán、689年〜740年)は中国唐代(盛唐)の代表的な詩人。襄州襄陽(現在の湖北省襄陽市)出身。字も浩然。一説には、名は浩だとも言われる。
- 春眠不覺曉 處處聞啼鳥
- 夜來風雨聲 花落知多少
[書き下し文]
- 春眠暁を覚えず 処処啼鳥を聞く
- 夜来風雨の声 花落つること知る多少
- 移舟泊煙渚 日暮客愁新
- 野昿天低樹 江清月近人
[書き下し文]
- 舟を移して煙渚に泊す
- 日暮れて客愁新たに
- 野広くして天低く樹に
- 江清くして月人に近し
孟浩然の作品
- 八月湖水平 涵虚混太清
- 氣蒸雲夢澤 波撼岳陽城
- 欲濟無舟楫 端居恥聖明
- 坐觀垂釣者 徒有羨魚情
[書き下し文]
- 八月湖水平らかなり
- 虚を涵して太清に混ず
- 気は蒸す雲夢沢
- 波は撼す岳陽城
- 済らんと欲するに舟楫無く
- 端居して聖明に恥ず
- 坐して釣を垂るる者を観るに
- 徒らに魚を羨むの情有り