若山牧水(わかやまぼくすい、1885-1928年)は日本の歌人。宮崎県出身。
若山牧水
情報源の確かなもの編集
『海の声』(1908年)編集
- 白鳥(しらとり)は哀しからずや空の青うみのあをにも染まらずただよふ
- 幾山河(いくやまかは)こえさりゆかば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく
- 日向の国都井の岬の青潮に入りゆく端に独り海見る
『路上』(1911年)編集
- 海(うな)底に眼のなき魚の棲むといふ眼の無き魚の恋しかりけり
- しら玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり
『みなかみ』(1913年)編集
- ふるさとの尾鈴の山のかなしさよ秋もかすみのたなびきて居り
『白梅集』(1917年)編集
- それほどにうまきかとひとの問ひたらば何と答へむこの酒の味
『山桜の歌』(1923年)編集
- うすべにに葉はいちはやく萌えいでて咲かむとすなり山桜花
情報源の明らかでないもの編集
- かたはらに秋ぐさの花あたるらくほろびしものはなつかしきかな
- なびき寄る雲のすがたのやはらかきけふ富士が嶺の夕まぐれかな
- ゆふぐれの雪降るまへのあたたかさ街のはづれの群衆(ぐんじゅ)の往来