酒
アルコール(通常はエタノール)を含む飲み物
酒に関する引用句・諺。
引用
編集- あな醜賢しらをすと酒飲まぬ人をよく見ば猿にかも似む -- 大伴旅人
- 『万葉集』巻三・344。「讃酒歌十三首(酒を讃むる歌十三首)」の第七首。
- 世の人はさかしらをすと酒飲みぬあれは柹くひて猿にかも似る -- 正岡子規「明治三十年十月二十九日天田鉄眼宛書簡」から
- 鉄眼和尚に柿十五個を貰った返礼の短歌五首の一。
- 葡萄の美酒夜光の杯
飲まんと欲すれば琵琶を馬上に催す
酔ひて沙場に臥す君笑ふなかれ
古来征戦し幾人か回(かえ)る --王翰『涼州詞』 - 琴詩酒の友は皆我を抛つ 雪月花の時最も君を憶ふ -- 白居易「寄殷律協」
- 琴詩酒友皆抛我
雪月花時最憶君
- 琴詩酒友皆抛我
- 林間に酒を煖めて紅葉を焼く 石上に詩を題して緑苔を掃ふ--白居易
- 林間煖酒焼紅葉
石上題詩掃緑苔
- 林間煖酒焼紅葉
- 酒は百薬の長 -- 『漢書』
- 酒,百藥之長
- 友とするに悪きもの七つあり。一には高くやんごとなき人、二には若き人、三には病なく身つよき人、四には酒をこのむ人、五には武く勇める人、六にはそらごとする人、七には慾ふかき人。善き友三つあり。一にはものくるる友、二には医師、三には智惠ある友。-- 吉田兼好『徒然草』百十七段
- 杜子美、山谷、李太白にも、酒を飲むなと詩の候か -- 隆達節歌謡・290
- 杜子美=杜甫、山谷=黄庭堅、李太白=李白
- 老をだに養はゞ。まして盛の人の身に。薬とならばいつまでも。御寿命も尽きまじき。泉ぞめでたかりける。実にや玉水の。水上すめる御代ぞとて流の末の我らまで。豊にすめる。嬉しさよ。-- 世阿弥『養老』地歌
- 実にも薬と思ふより。老の姿も若水と見るこそ嬉しかりけり。-- 世阿弥『養老』地歌
- 京醸味甜にして飲に中らず、君が家何処にか芳醇を得たる、
請ふ看よ痛快関東の士、皇都軟媚の人と孰れぞ。- 京釀味甜不中飮 君家何處得芳醇
請看痛快關東士 孰與皇都軟媚人 -- 大田錦城「伊丹酒」『白頭集』より
- 京釀味甜不中飮 君家何處得芳醇
- 食欲は食べていると起こり、乾きは酒を飲んでいると起こる。-- フランソワ・ラブレー
- L'appétit vient en mangeant, la soif s'en va en buvant.
- 『ガルガンチュワ物語』
- 神は水だけを造った。しかし人はワインを作った。-- ヴィクトル・ユゴー
- ウィスキーは飲み物で、水は戦うものである。-- マーク・トウェイン
- 宗教はある種の精神的な安酒だ。その中で資本の奴隷は自分の人間的尊厳と欲求を、なんとか人間らしいものになることで忘れる。- ウラジミール・レーニン
- 酒は呑め呑め 呑むならば 日本一(ひのもといち)のこの槍を 呑みとるほどに 呑むならば これぞまことの 黒田武士 - 『筑前今様』(『黒田節』)
- しら玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり -- 若山牧水『路上』
- 我が思いにあやまち無くば、
飲酒に五つの理由あり。
良酒あらば、飲むべし。
友来たらば、飲むべし。
咽喉、渇きたらば、飲むべし。
もしくは、渇く恐れあらば、飲むべし。
もしくは、いかなる理由ありても、飲むべし。- If all be true that I do think,
There are five reasons why men drink.
Good wine,a friend,or being dry,
Orlest we should be by-and-by,
Or any other reason why.
ヘンリー・アルドリッチ(Henry Aldrich) - クライスト・チャーチ (オックスフォード大学)の学寮長で哲学者・詩人
- If all be true that I do think,