- 林間に酒を煖めて紅葉を焼く 石上に詩を題して緑苔を掃ふ -白居易
- 林間煖酒焼紅葉
石上題詩掃緑苔
- 妹許跡 馬鞍置而 射駒山 撃越来者 紅葉散筒--作者不明・万葉集 巻十・ 2201
- いもがりと うまにくらおきて いこまやま うちこえくれば もみちちりつつ
- 奥山に紅葉ふみわけなく鹿の こゑきく時ぞ秋はかなしき --猿丸太夫
- 小倉山峰のもみぢ葉心あらば いまひとたびのみゆきまたなむ --貞信公
- 山川に風のかけたるしがらみは 流れもあへぬ紅葉なりけり --春道列樹
- あらし吹くみむろの山のもみぢばは 龍田の川の錦なりけり --能因法師
- 見渡せば花ももみぢもなかりけり浦のとまやの秋の夕暮 --藤原定家
- 落ちて行く身を知りながら紅葉ばの 人なつかしくこがれこそすれ -和宮親子内親王
- 秋の夕日に 照る山紅葉
濃いも薄いも 数ある中に
松をいろどる 楓や蔦は
山のふもとの 裾模様--尋常小学校唱歌『もみじ』(高野辰之作詞)